Mapbox Tiling Service

MTSは独自の地理空間データを簡単にアップロードおよび変換し、データの変化と共にマップを更新します。また地理的冗長性を保ち、高速かつ低遅延のキャッシュネットワークを提供して、あらゆる地域でのスケーリングを可能にします。

費用対効果の高い スケーリング

開発者のデータ処理にかかるコストを削減。MTSは、マップにあらゆる規模のカスタム データセットを、より速く、より安く、より柔軟かつ管理可能な形で統合します。これにより、開発者はマップのためのインフラ整備ではなくアプリ開発に集中できます。

並列データ処理

MTSは大規模なデータセットをカスタムのベクタータイルセットに変換し、データの変化に応じてマップを継続的に更新します。MTSは、従来のインフラよりも90%高速な並列分散処理アーキテクチャを採用しています。

Mapbox Studioでの ビッグデータの設計

MTSからアップロードしたデータはMapbox Studioでスタイリングを行い、マップを他のベクタータイルセットと合成できます。開発者はレシピを使用して、タイルセットのパフォーマンスからビジュアル、デザインに至るまで、タイルセットのあらゆる側面をコントロールできます。

MTSは、絶えず変化するビッグデータを処理し、それを7億5,000万人を超える月間アクティブユーザーに提供するマップに変換するために設計されており、Weather Channel、Tableau、Shopifyなどの大規模なお客様をサポートしています。MTSは、インフラの構築、デプロイ、保守に時間と費用を費やすことなく、企業グレードのデータ処理スケールと信頼性を開発者に提供します。

ビッグデータによる カスタムマップ開発が容易に

MTSは、開発者がカスタムマップを作成するためのAPIを提供します。膨大で複雑なデータセットをカスタムのベクタータイルセットに処理し、データの変化に応じてマップを継続的に更新するように設計されています。APIを何度も呼び出したり、低速なバックエンドデータベースを照会する代わりに、ベクタータイルセットに接続されたプリロード済みのカスタムレイヤーを使用するマップは、特に何百万ものポイント、ライン、ポリゴンを含む大規模なデータセットでも、スムーズで非常に高速な処理を行います。

 {
  "version": 1,
  "layers": {
    "city_labels": {
      "source": 
      "mapbox://tileset-source/{username}/populated-places",
      "minzoom" : 0,
      "maxzoom" : 7,
      "features" : {
        "attributes" : {
          "allowed_output" : 
          ["name_en"]
        }
      },
      "tiles" : {
        "limit" : 
        [["lowest_where_in_distance", true, 64, "SCALERANK"]]
      }
    }
  }
}

レシピ

レシピは、MTSがデータをどのようにベクタータイルに処理するかを指示する設定ルールです。レシピでは、簡略化、ズームレベルの範囲、ジオメトリの結合、属性の操作といった、ベクタータイルの生成に必要な項目を定義できます。利用可能な設定オプションについては、レシピのリファレンスをご参照ください。

リアルタイム天気データ

Yahoo! JAPANはMTSを使用して、5分ごとに更新される日本のリアルタイム気象データを時系列に可視化しています。MTSを利用することで、エンジニアの時間とコストを節約しながら、ユーザーにより良い体験を提供することができ、Yahoo! JAPANはマップインフラの保守運用を行うことなく、コアなアプリ体験の向上にリソースを集中させることが可能になりました。

Mapbox Studioで設計

MTSは、データを最適化し最新に保つだけでなく、データを美しくマップ上に表示させることができます。MTSで生成されたタイルセットは、Mapbox Studioでスタイリングや他のベクタータイルセットと合成することができ、Mapboxプラットフォームの視覚的なパワーと柔軟性をフルに活用することができます。

Snap + Scale + Speed

MTS speeds up Snapchat’s data processing from 4 hours to just 15 minutes. Snap uses MTS to power their Places map in Snapmap, letting users discover local businesses and see rich metadata about each venue, like ratings and pictures. To create these tilesets using MTS, simply upload data in line-delimited GeoJSON. Learn more about how line-delimited GeoJSON is used by MTS in the MTS documentation.

プライベートデータ

マップはデフォルトでロックされており、プライベートに設定されているため、開発者はデータを見る人を制限することができます。Mapboxはお客様が作成したデータレイヤーにアクセスすることはありません。Mapboxの管理インターフェイスで、アクセスコントロールトークンを開発者が作成、取り消し、監視することができます。詳しくは、トークンAPI ドキュメントをご参照ください。すべてのお客様がSAML シングルサインオンを利用でき、複数のユーザーを持つチームが安全に共同作業を行うことができます。

地理的冗長性かつ 自動でスケールする キャッシングネットワーク

MTSはMapboxのグローバルプラットフォーム上で動作するため、複数の地域でもすぐに利用できます。また、地域ごとに冗長化された自動でスケールするキャッシュネットワークが自動的にバックアップを行い、どこでも低遅延・高速なサービスをシームレスに提供可能です。複数のリージョンに動的ルーティングを行っており、Mapboxのインフラは、自然災害やインターネットインフラの停止といった単一データセンターや単一リージョンの障害に対しても強いサービスとなっています。

リアルタイム大気汚染警報

アメリカ西海岸の火災が原因の大気汚染は、Plume Labsが収集したデータからも明らかです。MTSを使用して生成されたタイルセットは、どのようなマップスタイルでも使用でき、他のベクタータイルセットと合成が可能です。 詳しく見る →

"MTS helps Plume Labs get people from A to B in the healthiest way possible. Using MTS, we're able to update the entire world's air pollution data in real-time so that our users can avoid pollution hotspots while they walk, run, or cycle through their city."-- Boris Quennehen, Atmospheric Scientist at Plume Labs    

「刻々と更新される天気図をすべてMTSに移行することで、ユーザーにより良い体験を提供しつつ、エンジニアリングの時間と費用を節約することができました。さらに多くのマップをMTSに移行できることを楽しみにしています。」

ヤフー株式会社 ユニットマネージャー 高橋壮一氏

Plume LabsはMTSにより、人々が可能な限り健康的な方法で移動するお手伝いをしています。MTSを使用することで、世界中の大気汚染データをリアルタイムで更新することができ、ユーザーは街を歩いたり、走ったり、サイクリングしながらも、汚染のホットスポットを回避することができます。」

Boris Quennehen、Plume Labs社 大気科学者(訳注:大気環境科学者)

「MTSのおかげで、AllTrailsは何千ものカスタムトレイルデータを素早くアップロードし、処理することができました。これにより、世界中のハイキング、サイクリング、キャンプなどで、お客様に最新のトレイルマップ情報を提供することが非常に簡単になりました。」

James Graham、AllTrails社 エンジニアリング責任者

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