Vision SDK

「どんなカメラもAI駆動のアシスタントドライバーに」 - Vision SDKは、フリートマネジメント(車両管理)、ADAS(先進運転支援システム)、AR(拡張現実)用のモジュール式プラットフォームです。

available on:
iOS
Android
Linux

AR(拡張現実)

ターンバイターンナビゲーションとカスタム・オブジェクトで、ヘッドアップディスプレイ型ナビゲーションを構築。

ADAS(先進運転支援システム)

「分類」「検出」「セグメンテーション」でリアルタイムに状況を判断し、運転の安全性向上をサポート。

リアルタイム・マッピング

道路の特徴(フィーチャ)、標識、信号機、重要な道路交通情報を、カスタマイズ可能なマップに可視化。

リアルタイムでドライバーに警告

Vision SDKをドライブレコーダー(車載カメラ)やモバイルアプリに統合し、危険な運転を検出した場合にスマートアラートを通知します。スピード違反、あおり運転、停止信号での徐行運転などに対するカスタムアラートも作成可能です。

ドライブレコーダーと統合し、フリート(社用車)をモニタリング

車内のカメラに接続し、車両全体をモニタリング。危険な運転行為を自動検出して記録します。AIパフォーマンス・スコア、事故報告用の画像/動画などの、運転データを集計します。

レーンレベルでのナビゲーションを実現

AR(拡張現実)の視覚情報や音声キューを使用し、より状況に即したナビゲーション指示を通知。車線を検出し、車線変更が必要な場合にドライバーに通知します。

ナビゲーションに視覚的なコンテキストを追加

POI(関心地点)の情報、駐車場探しのヒント、運転指示など、ARの豊富な機能を利用し、充実したナビゲーション体験を実現。

機能概要

Mapbox Vision SDK は、現在のドライビング・プラットフォームである自動車システム、ドライブレコーダー、モバイルなどに最適化したコンピュータビジョンのアルゴリズムを実行します。ARナビゲーション、ADAS機能搭載のアプリケーション、またはフリートマネジメント・ツールの構築を行う場合、まずはmapbox.comでアカウントの登録から始めましょう。Vision SDK のモジュラー型アーキテクチャにより、開発者自身が運転席に乗車できます。

導入事例

コンシューマアプリ

中国の大手消費者向けナビゲーションアプリでは、Vision SDKを使用してARターンバイターンナビゲーションとADASで、歩行者や自転車の位置情報、あおり運転、スピード違反の通知を提供しています。

フリートマネジメント

テレマティクスを手掛けるレイヴン社はADAS、事故の検出、GPS追跡、コネクティビティ(システム接続)を通じて、個人や社用車向けにドライバーの安全性を高める機能を提供しています。Vision SDKを使用したレイヴン社のデバイスが、衝突、煽り運転、スピード違反、停止信号での徐行運転などの危険運転行為を検出し、追跡します。

自動車

SAMSUNG(サムスン電子)のデジタルコックピットを搭載した2020年のコンセプトカーは、Vision SDKを使用し、ヘッドアップディスプレイにナビゲーションガイダンスを投影する没入型ARナビゲーション体験を実現しました。

よくある質問

一般的な質問

Mapbox Vision SDK とは何ですか?

Mapbox Vision SDKとは、カメラの映像にナビゲーション情報を重ねて表示する、開発者向けのツールのです。効率的なニューラルネットワークを使用し、モバイルや組み込み型デバイス上で画像を直接処理し、車に接続したカメラをドライバーの第二の目に変えます。AIの画像処理によるコンテキストの解析をリアルタイムで高速に処理し、またネットワークに頼る事なく、現在のスマートフォンでも実行可能です。Vision SDKが他のMapboxのエコシステムに接続し道路状況をリアルタイムに把握、ドライバーはより詳細な最新交通情報にアクセスし、リアルタイムの指示内容、ドライバーの安全性、ユーザー体験、ならびに効率を向上できます。

Vision SDKで何ができますか?

軽量かつ複数のプラットフォームで使用可能なVision SDK は、ARとAIに接続し、かつてないナビゲーション体験を実現します。Vision SDKは、モバイルや組み込み型アプリケーションに適合するリアルタイムナビゲーションとマッピング機能を含む、包括的なパッケージです。あたかも、開発者が運転席に同乗しているかの様な精度の高さでサポートします。規制標識、警告標識の分類と表示、ドライバーに接近する車両・自転車・歩行者などの警告も可能。カスタマイズ可能なARナビゲーション体験を実現します。

Vision SDK は Mapbox の他の製品やサービスとどのように連携していますか?

Mapboxのリアルタイムロケーションプラットフォームは、マップの性能を強化する複数のデータソースを組み込んでいます。近くは道路に存在するセンサーから、遠くは人工衛星のセンサーを通じて、マップの画像データを収集します。従来、収集した画像は、マップ作成時や更新時に高い処理能力を必要としていましたが、Vision SDKの革新的な点は、分散型センサーのリアルタイムでのデータ処理能力にあり、急速に変化する世界に対応します。開発者は、このSDKを使用したMapboxのマップ、ナビゲーション、検索機能で、より充実した没入感のあるナビゲーション体験を作成できるようになります。


Visionを使用した開発

Vision SDK のコンポーネントは何ですか?

Mapbox Visionには、それぞれ対応プラットフォーム別に、4つのモジュールがあります。Vision、VisionAR、VisionSafety、VisionCore です。

  • Visionは、すべてのアプリケーションに必要なSDKです。このコンポーネントは、カメラの設定や、分類、検出、セグメンテーション等のレイヤーの表示、車線の特徴の抽出、その他のインターフェースを有効にします。Vision は VisionCore で実行されているリアルタイムの推論(訳注:入力データに対して、機械学習のモデルを用いて出力を伴う作業)にアクセスします。
  • VisionARは、Visionのアドオンモジュールで、カスタマイズ可能なAR体験を作成するために使用します。これにより、ユーザーの走行ルートを可視化する為の、以下の設定が可能となります:車線マテリアル(シェーダー、テクスチャ)、車線ジオメトリ、オクルージョン(遮断)、カスタム・オブジェクト等。
  • VisionSafetyは、Visionのアドオンモジュールで、スピード違反、車両や自転車、歩行者の接近、車線逸脱などの警報アラートをカスタマイズして作成するために使用します。
  • VisionCoreは、システムのコアロジックであり、全ての機械学習モデルを含みます。Visionをプロジェクトにインポートすると、VisionCoreも自動的に導入されます。

Mapbox Vision の最小構成要素は何ですか?

Vision の基本コンポーネント(分類、検出、セグメンテーションレイヤー)のみを使用するには、開発者が希望するプラットフォーム(iOS、Android、組み込み型Linux)用の Vision SDK をインポートする必要があります。Vision SDKをインポートすると、必要なVisionCoreが自動的に組み込まれます。


ARナビゲーションを設定する方法は?

ARナビゲーション体験を作成するには、Vision、VisionAR、Mapbox Navgation SDKのモジュールが必要です。


VisionSafetyモジュールの目的は?

VisionSafety SDKは、Vision SDKから出力された情報の分類、検出、セグメンテーションを行うアドオンモジュールです。開発者は、道路情報や潜在的な危険をドライバーに通知、または警告する機能を追加できます。例えば、開発者は、標識の分類を使用して制限速度標識やその他の重要な標識をモニタリングすると同時に、最後に計測された制限速度を追跡できます。検出された車両の速度が、最後に計測された制限速度を超えている場合、アラートを発信するようにプログラムすることができます。VisionSafetyでは、近くの歩行者や自転車などの車両に対しても、アラートを発信するようにプログラムすることができます。


Visionによりどのような車線情報が表示されますか?

Vision SDK のセグメンテーションが、開発者に次のような車線情報 をが送信します:車線の数、車線の幅、車道外側線や路側線の種類、進行方向など。また、車道外側線や路側線の地点のセットも利用可能です。


外部システムの情報(車体信号など)をVisionで使用する方法はありますか?

はい。Mapboxでは現在、任意の外部センサー(例:差動型GPS、走行速度、車両の慣性計測装置)の入力をサポートしています。これは、特に組み込み型プラットフォームを使用中の開発者にとって利便性を向上します。


Vision SDKができないことは?

Vision SDKが生成したコンテンツ、データ、その他の情報などを保存やダウンロードする場合は、Vision SDK用の特別なライセンスが必要です。詳細については、Mapboxの営業までお問い合わせください。Vision SDK は、車両のナビゲーションとマネジメントを改善する為のものであり、マップのデータベースを作成する為のものではありません。場所や道路の特徴など、一般的な地図のデータベースを作成する目的で、Vision SDKを使用しないでください。Vision SDK の制限事項は、弊社の利用規約に記載されています。

Visionの使用

Vision SDKはどの地域でサポートされていますか?

ほぼすべての地域の道路で、セマンティック・セグメンテーション、オブジェクトの検出、車間距離の検出は、動作します。ターンバイターン方式のARナビゲーションのコア機能は、グローバルでサポートされています。リアルタイムの交通量を利用したARナビゲーションは50カ国以上でサポートされており、北米全域、ヨーロッパのほぼ全域、日本、韓国、その他の複数地域をカバーしています。道路標識は、現在、北米、ヨーロッパ、中国向けに対応していますが、速度制限などの一般的な道路標識は、基本的にすべての地域でサポートしています。その他の地域での標識分類に関しては現在開発中です。

Vision SDK ですべての道路標識を認識できますか?

最新バージョンのVision SDKでは、速度制限標識、規制標識(合流地点、右左折禁止、追い越し禁止など)、警告標識(信号機あり、自転車横断帯、幅員減少など)など、一般的な道路標識を 200 種類以上認識します。Vision SDK は、標識の個々の文字を読み取るのではなく、各標識の種類を総合的に学習し、認識します。その為、一般的に誘導標識(例:マリポサ通り 出口)を解釈することはできません。Mapboxでは、今後のリリースで光学式文字認識(OCR)の採用を検討しています。


Vision SDKプロジェクトを試す一番の方法は?

Vision SDKを試す一番の方法は、実際に走行中の車両内にデバイスを進行方向に向けて置いてみることです。ですが、基本的なテストは机上でも行なえます。分類、検出、セグメンテーションのレイヤーはすべて、YouTube、Vimeoなどのビデオ・ライブラリーで公開されている走行映像を使用してテストすることができます。開発者は、Mapboxのデータ・レコーダーとシミュレーション・ツールを使用して、事前に録画した運転映像(デバイス、慣性計測装置、GPSデータを含む)を様々な設定で再生することも可能です。詳細は、Mapboxのドキュメント・ページをご参照ください。


キャリブレーション(調整)に必要な要件は?

ARナビゲーションとセーフティモードの使用にはキャリブレーションが必要です。通常の走行では、20秒~30秒程かかります(デバイスでキャリブレーションを行うには、まずデバイス本体の取り付けが必要です)。Vision SDK は任意の取り付け位置で動作するように設計されており、走行中の位置を正確に把握するため、初期設定時に短時間のキャリブレーションが必要となります。キャリブレーションが完了後と、Vision SDKが自動的に走行中の振動や進行方向に対応します。


Vision SDKを使用する際、ユーザーがデバイスを取り付ける最適な方法は何ですか?

組み込み型デバイスやモバイルを使用する場合、Vision SDKは、カメラを道路がよく見えるフロントガラスやダッシュボードに取り付けることで、最適に動作します。Mapboxは、数多くのテストを様々なマウント装置で実施しました。以下、取り付けに最適だった製品を、いくつかご紹介します。


デバイスを取り付ける際、アームが短い製品を使用すると、走行時の振動をより効果的に抑えることができます。取り付け方法は二つあり、フロントガラスに取り付ける方法と、ダッシュボードに取り付ける方法があります。Vision SDKは、デバイスがバックミラーの後ろやその近くに取り付けるとより効果的に動作しますが、お住まいの地域の規制により、デバイスの取り付け場所が制限されている場合があります。ご注意ください。

Vision SDKを外部カメラで使用可能ですか?

はい。開発者はVision対応デバイスを外部カメラに接続することができます。外部カメラからの画像は、WiFiまたは有線接続を経由して出力することができます。


Vision SDKはバッテリーを消費しますか?

Vision SDKは、道路の画像をリアルタイムで処理するため CPUやGPUなどのリソースを消費します。長時間使用する場合は、他のナビやビデオアプリケーションと同様、デバイスを電源に接続することを推奨します。

 

Vision SDKを長時間使用すると、デバイスは熱くなりますか?

モバイルや組み込み型デバイスは、直射日光にさらされた場合や、車内搭載のAIがコンピューティングリソースを消費する場合、時間の経過とともに熱くなります。ただし、当社が調べた所、使用頻度が高い場合でも、熱に関する問題は生じませんでした。


Vision SDKは左側通行の国々でも動作しますか?

はい。


Vision SDKは夜間でも動作しますか?

Vision SDKは、照明条件が良好である場合、最適に動作します。ただし、道路の明るさによっては、夜間でも動作します。例えば、都市部で夜間の道路照明が十分にある場合は良好に動作します。


Vision SDKは雨や雪が降っていても動作しますか?

はい。しかし、人間の目と同じように、Vision SDKは視界が良いほど効果的に動作します。路面が雪に覆われている場合、車線検出などの機能は動作しません。

技術情報

「分類」とは何ですか?

コンピュータビジョンの分野で、分類とは、アルゴリズムが画像に含まれている特徴を識別するプロセスのことを指します。例えば、Vision SDKでは、ある画像に特定の道路標識があるかを分類します。


「検出」とは何ですか?

コンピュータビジョンの分野で、検出は分類と似ていますが、検出のアルゴリズムは、特定の特徴の存在を識別する代わりに、その特徴が画像のどこで発生したのかを識別します。例えば、Vision SDK は、画像内の車両を検出し、その位置をバウンディングボックスで表示します。Vision SDKの場合、以下の検出クラスをサポートしています:自動車(またはトラック)、自転車/バイク、歩行者、信号機、交通標識など。


「セグメンテーション」とは何ですか?

コンピュータビジョンの分野で、セグメンテーションとは、画像内のピクセルをそれぞれのクラス(カテゴリー)に分類するプロセスです。例えば、Vision SDKは、道路の画像の各フレームを解析し、各ピクセルを対応するクラス別に色で分類します。Vision SDKは、以下のセグメンテーションクラスをサポートしています:建物、自動車(またはトラック)、縁石、道路、走行不可能な平面(歩道など)、単一車線、二車線、その他の道路標識(横断歩道など)、自転車/バイク、歩行者、空、不明なオブジェクトなど。


検出とセグメンテーションの違いは?

検出は、個別のオブジェクト(個々の車両など)を識別し、検出したそれぞれのオブジェクトの周りをバウンディングボックスで囲みます。各画像での検出数は、表示されるオブジェクトによって異なります。一方、セグメンテーションでは、オブジェクトをピクセル単位で別のカテゴリに割り当てます。どの画像でも、分類するピクセル数は同じで、ピクセルごとに色別の分類を行います。セグメンテーションでは、2次元のピクセルグリッドで表示されている任意の形状に対応しますが、検出では、4つのピクセルで角が示されているボックスでオブジェクトを定義して表示します。


運転の判断をVision SDKに任せることはできますか?

できません。Vision SDKは、運転を支援するためのコンテキストを提供するようにデザインされていますが、運転操作の一部を代行するものではありません。ベータ版の期間中では、フィーチャ検出機能はまだテスト中であり、すべての危険を検出できるわけではありません。


Visionのインストール

Vision SDKのインストール手順は?

開発者はまずmapbox.comで無料のアカウントを作成し、SDK をダウンロードしてください。有効な資格情報でmapbox.comにログインすると、開発者は vision.mapbox.com/installからダウンロードとインストールの実行画面にアクセスできます。


Vision SDK でサポートされているプラットフォームは?

Vision SDKの最新のバージョン、パブリック・ベータ版は、ほぼ全てのArmベースのチップセットをサポートしています。SAMSUNG、HTC、Huawei、Xiaomi、OnePlusなどのAndroid用デバイスの大半で動作します。iOSでは、iPhone SE/6s以降のモバイルやタブレットをサポートしています。Linux用の開発では、Vision Embeddedの一般向けのベータ版として、消費者向けのドライブレコーダーと組み込み型自動車システム(Arm x86/x64)がサポートされています。Vision SDKは現在、Google Pixelをサポートしていません。


Vision SDKを使い始めるには?

iOS用: https://docs.mapbox.com/ios/vision/overview/


Android用:https://docs.mapbox.com/android/vision/overview/


組み込み型Lunix用:お問い合わせください


データとプライバシー

Vision SDKを使用するには個人の通信帯域を使用する必要がありますか?

標準的な設定では、Vision SDKは、初期化、道路フィーチャの抽出、ARナビゲーション(VisionAR)を行う際に、インターネットに接続する必要があります。しかし、分類、検出、セグメンテーションで使用するニューラルネットワークは、クラウドのリソースを使用せず、デバイス上ですべて処理します。Vision SDKをオフラインで使用する場合、Mapboxまでお問い合わせください。


Vision SDKはどの程度の通信データを使用しますか?

Vision SDKベータ版では、1時間あたり最大30MBのデータを使用します。なお参考までに、これはApple Musicで最も低い品質で使用した際のデータ使用量の半分以下です。


Mapboxはどのような種類の道路データをVision SDKから取得していますか?

Vision SDKは、位置データ、道路フィーチャの検出、特定の道路の画像を含む、デバイスからの限定的なテレメトリデータを、1時間当たり30MB未満のデータレートで送信します。このデータは、Vision SDKを含むMapbox製品やサービスの改善に使用されます。その他のMapbox製品やサービスと同様、Mapboxは弊社のプライバシー・ポリシーに記載されている通り、限定された個人情報のみを収集します。


請求

Vision SDKの価格は?

パブリック・ベータ期間中、開発者は無料のmapbox.comアカウントを使用して、Vision SDKにアクセスすることができます。iOSとAndroidプラットフォーム用のVision SDK を使用する際、MAU(月間アクティブユーザー数)に基づき課金されますが、開発者が無料ですぐにプロトタイピングを開始できるように、MAU50名分を無料でお試しできます。価格の詳細はこちらをご覧ください。


組み込み型LinuxプラットフォームのVisionの費用は?

Vision SDKの組み込み型バージョンにアクセスするには、特別なライセンスが必要です。詳細は、Mapboxまでお問い合わせください。