プレスリリース

Mapbox、英国の交通安全強化のためにMICHELIN Mobility Intelligenceと提携

交通データの分析により、英国当局にドライバーの安全が懸念される場所の情報を提供

2024-01-31
*当報道資料は、2024年1月29日(現地時間)にMapbox Inc.が発表したプレスリリースの抄訳の一部をもとにしています。

自動車メーカー、モバイルアプリ開発者、物流サービス向けにAIベースの位置情報技術を提供するMapboxは、MICHELIN Mobility Intelligence(以下、ミシュラン)と提携します。本提携は、英国の交通安全を向上させるため、運輸部門や都市にデータドリブンのソリューションを提供します。

ミシュランは、米国とフランスで、モビリティデータ分析、機械学習アルゴリズム、走行中のユーザーと路面をつなぐミシュラン独自の分析を活用し、交通事故死者数の削減に取り組んできました。このデータドリブンのアプローチにより、道路当局は、インフラや環境によって引き起こされる可能性がある運転行動や状況を特定することができます。今日、ミシュランはMapboxの位置情報データの力を活用し、英国にも同様の洞察をもたらします。

Mapbox Traffic Dataは、世界中の月間7億人以上のスマートフォンアプリユーザーから毎日3億マイル以上のデータを収集し、リアルタイムの交通パターンについて業界トップクラスの精度で提供しています。このデータは道路上の車両の実際の動きを検出するため、固定センサーに依存する従来の交通データソースと比較して、道路をより広くカバーすることができます。AIを活用したアルゴリズムにより、Mapboxは交通データから、急ブレーキのような、各道路区間に沿った運転事象や運転パターンを検出します。

検出された運転事象や運転パターンにより、ミシュランは英国当局に、以下のようなドライバーの安全が懸念される場所に関する情報を提供することができます。

  • 車両と交通弱者*が接触するリスクが高い場所
  • 正面衝突のリスクが高い場所
  • 逆走リスクの高い場所
  • 高速道路の出入り口で交通ボトルネックのリスクが高い場所
  • 危険な運転行動と路面状態の悪化の相関関係がある場所
*交通弱者:子どもや高齢者など交通事故に遭うリスクの高い人のこと

ミシュランは交通局、都市、エンジニアリング&コンサルティング会社と協力してMapboxのデータを分析することで、モビリティの安全性を高めるために集中的に取り組むべき特定のエリアが特定できます。それにより、道路管理者はインフラの最適化や道路工事プロジェクトの優先順位付けをすることができます。

Mapboxとのパートナーシップは、顧客に実用的な洞察とカスタマイズされたソリューションを提供するために、データ分析を活用するというミシュランの戦略に沿ったものであり、タイヤ分野にとどまらない包括的なサービスを提供するというミシュランの意欲を示します。

■Mapbox CEOピーター・シロタのコメント

Mapboxの使命は、あらゆる場所で人、貨物、車のためのナビゲーションを提供することであり、ドライバーの安全性を高めることは使命の中心にあります。ミシュランと提携し、Mapboxのデータを交通安全の課題解決に活用し、すべての人にとって道路をより安全にするために英国当局をサポートできることを嬉しく思います。

■MICHELIN Mobility Intelligence CEO フィリップ・アルマン氏のコメント

公共機関は日々、道路の安全という課題に直面しており、この課題は行動や移動パターンの変化によってさらに複雑になっています。数百万人のユーザーデータを活用したMapboxとの新しいパートナーシップにより、英国当局のビジョン・ゼロの目標達成を支援できると確信しています。

*ビジョン・ゼロ:イギリス、アメリカ、カナダ、スウェーデン、オランダ、ノルウェーなど、多くの国の主要都市の道路における死者・重傷者の撲滅を目指した体系的な行動計画
■MICHELIN Mobility Intelligenceについて

MICHELIN Mobility Intelligenceはミシュラン・グループの一部であり、モビリティの世界的リーダーであるミシュランの変革戦略の中核を担うデータのエキスパートです。ミシュランの存在意義である、より持続可能なモビリティの実現に向け、運転データの活用を通じてイノベーションを起こすことを使命としています。欧州と米国で15億km以上の分析実績があり、モビリティ・データ分析のベンチマークとしての地位を確立しています。詳細はddi.michelin.comをご覧ください。

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